ソフィーの世界を読んだら、哲学初心者の私に学びの入口ができた

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本とタイトル ソフィーの世界

今回の記事は、世界中でベストセラーになった哲学ファンタジー作品のソフィーの世界をご紹介していきます。

†黑ミリ†

世界で一番やさしい哲学の本・・本当にその通りでした!

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目次

ソフィーの世界はこんな本

本の背表紙

ひと口に哲学ファンタジーと言われてもあまりピンときませんよね。

いろんな例えがあったのでご紹介しますね。

  • 現代版 鏡の国のアリス
  • モモ
  • はてしない物語
  • 薔薇の名前

まぁこれを見てもなかなか想像しずらいとは思うのですが(笑)私自身が実際にソフィーの世界を読んでみて、上に書いた作品を読みたくなったのは事実です。

物語を通して作者の知識を得るという意味では、ウンベルト・エーコの薔薇の名前が一番近いように感じました。歴史ミステリーでこちらの作品も、全世界で大ベストセラーになっている本です。

ミヒャエル・エンデのモモとはてしない物語は、児童文学の言わずもがなの名作であり大人になってからも作品の良さを感じられる物語だと思うのですが、ソフィーの世界もそんな作品のひとつだと思います。

ソフィーの世界は児童文学かと思いきや、内容は物語の中にしっかりとした哲学のお話も織り交ぜてありそれでいて文章は難しく書かれていないので、大人から子供まで(まさに主人公ソフィーの年齢中学生くらいから)楽しめる小説です。

†黑ミリ†

哲学の入門にもなるし、小説としても楽しめる作品です。

読んだ感想

読みかけの本の側面

私は哲学に興味があって、でもまだまだ勉強不足で人名くらいしかわからない初心者なのですが、時系列に沿ってきちんと哲学の起源から順を追って現代の思想までを知ることができたので読んでみて良かったです。

これまでにも初心者向けの哲学本を読んだことはあるのですが、やはり教科書みたいになってくると途中で飽きてしまうんですね(笑)。その点、このソフィーの世界は小説の中で先生が語りかけてくる感じなので本当に読みやすかったです。

実際にこの作者のヨースタイン・ゴルデルさんは、高校で哲学を教えていた先生だったそうです。

私は学校で哲学を学んだことがなかったので、こんな先生が自分の家庭教師とかだったらどんなによかっただろうと本気で思いました。

主人公が14歳の少女という設定なのもすごく良くて、私自身はもう大人ですが哲学の知識で言ったら中身は14歳と同じなので(苦笑)、本当にこのソフィーに自分がなったみたいな気分で心地よく読み進められました。

この小説の主人公が少年ではなくて少女だということになんだか特別な意味があるような気がしていて、これからの時代は女性が活躍する時代だということを示唆しているような、そんなことを改めて考えさせられました。

ようこそ、哲学の世界へ

なぜと書いたメモ

このソフィーの世界は何も哲学について知らない状態からでもすんなりと哲学の世界へと導いてくれる(引き込まれるといったほうが正しいかもしせません)、そんな物語です。

哲学の世界で大切なことは、問いを立てること なのだそうです。

これはこの物語の中でも何度も繰り返し問いかける場面が出てくるので、私も納得しました。

今まで当たり前に存在していた世界(自分という存在も含め)に、なぜこんなふうにあるのかと問うことができてなおかつ知りたいと思えれば、自ずと哲学の入口が開けてくるはずだと私は思いました。

問いを立てられたら、ソフィーと同じ気持ちになってどんどん読み進めていきましょう。

物語の最初の部分、目次でいうとシルクハットの章はお話の中で何度も出てくる部分なので、しっかり読んでおくと物語により一層入りこめると思います。

答えを出すよりも、問いを立てることで哲学の道に入りやすくなる。これなら自分にもできると安心して、読み進められました。


ギリシャ神話から紐解く

哲学という学問が生まれる前は神話で様々なことを説明していたのだそうです。

ともすればこの神話とやらを少しでも知っておく必要があります。

この機会にギリシャ神話を深堀りするのもいいかもしれません。なにも哲学の勉強のためにというわけではなく、いろんな芸術やエンターテイメント作品の元ネタになっていたりするので単純にギリシャ神話を物語として楽しむのもアリですね。

そうすることでより、哲学の理解も深まります。

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おわりに

私のブログ内でこの本のジャンルを、海外文学ではなく哲学にしたのは理由があります。

より多くの人に哲学の本で、こんなに初心者にも楽しく読める本があるのを知ってほしかったからです。

何事も最初が肝心で、はじめて哲学に触れる際にあまりにも難解な言葉で書かれた本を手にとってしまったら、何もわからないまま学ぶのを諦めてしまうと思うのです。そんなことで哲学の入口が塞がれるのは、もったいない!

私はこの本を読んで哲学の入口もできましたし、他のジャンルの本も読みたくなって読書の世界が広がりました。

これから哲学を学ぼうとする人に、ぜひこのソフィーの世界を手にとってもらいそしてここからもっと深い哲学の本に進めるように、私も何度もこの本を読みたいと思います。

†黑ミリ†

最後までお読み頂きありがとうございます。

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この記事を書いた人

† 黒本 未莉 くろもとみり †


† 1982年 東京生まれ  


† 高校中退の元書店員、現在は夫と二人暮らし。
 
 本が好き。

 読書の魅力を、自分の言葉で伝えていきたい。

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