海外文学– category –

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トルコ初のノーベル文学賞作家オルハン・パムクの無垢の博物館を読んだ感想
婚約者がいながら美しい少女との愛の逢瀬を重ねていく男の無垢なる恋の物語 読めばこの題名にも納得できる 異色の恋愛小説 ノーベル文学賞受賞後の第一作目であるパムクの無垢の博物館。オルハン・パムクは初めて読んだのですが、この小説を読んですぐフ... -
フェルディナント・フォン・シーラッハの作品を読んだ感想
ナチ党全国青少年最高指導者バルドゥール・フォン・シーラッハの孫で、刑事事件弁護士でもある著者の作品6冊をご紹介します。 デビュー作から短篇集の三部作、エッセイ、長編小説とバラエティーに富んだラインナップです 犯罪 罪悪 刑罰 読んだ感想 犯... -
EU離脱(ポスト・ブレグジット)小説であり、新型コロナ小説でもあるアリ・スミスの四季四部作を読んだ感想
現代イギリス文学を代表する作家の一人であるアリ・スミス。今回は秋から始まり夏で完結する長編小説、四季四部作をご紹介します。 秋を読んだ感想 眠り続ける101歳の老人ダニエルと、その彼を見舞うエリサベス。老人の断片的な記憶、エリサベスとダニ... -
ブラム・ストーカー作吸血鬼ドラキュラと他吸血鬼文学を読んだ感想
ドラキュラと聞いて、何もイメージが浮かばないという人はもはやいないのではないかと断言してもいいくらい世の中に浸透しているこの名前。 その名前がタイトルになっている作品が、ブラム・ストーカーの吸血鬼ドラキュラであります。 1897年に誕生し... -
海外文学の短編集、戯曲、書簡集 オススメ厳選本
今回は比較的読みやすい長さの長編小説2冊と、短編集、戯曲、書簡集を読んだ感想です。 海外文学でおすすめの作品7冊をまとめて紹介します。 私の個人的な趣味嗜好が大いに反映されている選書になっています。全体的に、暗いです。明るい作風を求めている... -
トーン・テレヘン作のハリネズミの願いを読んでこれは私みたいな人への本であると感じた理由
オランダの作家であり詩人であり医師でもある(すごい!)トーン・テレヘンの本は、すごくかわいい表紙に惹かれて買いました。 人間は一切出てこない大人向けの童話で、ユーモアあり哲学的な表現もありの、オランダでもっとも敬愛されている作家の作品です... -
韓国のベストセラー小説 82年生まれ、キム・ジヨンを読んで私が考えたこと
この本は韓国で大ベストセラーになった小説であり、2020年には日本でも映画が公開された作品です。 表紙裏には、 ムン・ジェイン大統領もプレゼントされた! K─POPのアイドルがこの本を読んでいると発言しただけで炎上! 韓国の社会現象となった本書が、世... -
エドガー・アラン・ポーの黒猫を読んだ。ポーの世界観は私のお気に入りになりました。
プルートー(ギリシャ神話における死者の国の支配者ハーデースの別名)というのがこの黒猫の名前であり、彼はわたしのお気に入りのペットにして遊び相手となった。黒猫・アッシャー家の崩壊 新潮文庫 ポーの黒猫は、小説でいうと数ページで読めるすごく... -
新訳で甦る!古典の魅力を再確認できる、シェイクスピアの四大悲劇を読む
シェイクスピア作品はとても沢山ありますが、中でも有名な四大悲劇と言われる「ハムレット」「オセロー」「マクベス」「リア王の悲劇」と、誰でも名前くらいは聞いたことがあると思われる、「ロミオとジュリエット」を紹介します。 私が今回読んだ本は、角... -
現代ポルトガル最重要作家の代表作、エルサレムを読んだ感想
今回は、ゴンサロ・M・タヴァレスというポルトガルの作家の代表作であるエルサレムをご紹介します。 私がこの作品を読もうと思ったのは、まず表紙の感じとタイトルに惹かれてだったのですがあらすじと帯に書かれた一文を見て、これは自分が好きそうな物語...
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